※この記事はAdvent Calendar 2025「ローバリング2025 」の5日目の記事として書かれました
皆さんは万博行かれましたかー? 筆者は大阪在住ということもあり通期パスを買って何回も通いました。
開会式やナショナルデーでボーイスカウトも関わりの深かった今回の万博ですが、会期後半の9月23日に「自然体験あそび in 大阪・関西万博2025」というイベントがあったのはご存知でしょうか?
そこで展示した野外料理が体験できる展示装置の制作記録になります。
展示装置は筆者一人で作成した訳ではないですし、展示についても企画、会場準備、当日の説明など色んな人と協力して作ったものということを前置きしておきます。
目次
1. 展示に関わったきっかけ
2. どんなものを作ったか
3. 拘ったところ
4. 感想
1. 展示に関わったきっかけ
6月くらいに関西2府4県に所属するVS・RS向けに「自然体験あそびを万博でするからスタッフとして関わりませんかー」という募集がありました。
万博LOVEな筆者としては是非やりたい!しかしなんとイベント当日が大学の用事と被っており、泣く泣く申し込みを取り止めました。
でも何か手伝えることがあれば・・・と思っていたところ、
「当日来れなくても準備だけでも手伝って欲しい」と声をかけてもらい、展示に関わることになりました。
2. どんなものを作ったか
ボーイスカウトの「自然体験あそび」って子どもたちが学校や部活ではあまり馴染みのないことが体験できる点が良いなと思っています。
今回は会場が屋内なので、いつもの「自然体験あそび」のような野外活動は難しい... でも折角の万博なので工夫して何かスペシャルなものを準備したいと思いました。
そこで考えたのが屋内で野外料理が擬似体験できる展示です。
🎥 当日の様子を写した動画があるのでご覧ください
野外料理体験の流れ
1. まず、作りたい料理を選択します。
2. 料理を選択すると材料がディスプレイに表示されるので、カゴに入った食品サンプルたちから必要な食材を見つけて鍋に入れます。
鍋に入った食材は自動で認識され、すべての食材が集まると「料理開始!」ボタンが表示されます。
3. 料理開始ボタンをタッチして、無事、料理が完成するとチャレンジ達成!作った料理のレシピカードがもらえます。
3. 拘ったところ・工夫したところ
① 鍋に入った食材を認識する
ディスプレイをタッチするだけじゃ芸がないので、実際に食材(食品サンプル)をコッフェルに入れることで調理が進むようにしました。
鍋に入った食材をどうやって認識しているかというと、食品サンプルの中にRFIDタグを仕込んでおり、それを鍋の底面に設置したセンサーで読み取っています。ユニクロでセルフレジに行くとカゴに入った商品を自動で認識してくれますよね。あれと大体同じ仕組みです。
RFIDというのは古くからある技術で読み取り側を作るのはそんなに難しくないのですが、食品サンプルに目立たない形でタグを埋め込むのに苦労しました。
また食品サンプルについても予算が限られていたので既製品を買うことはできず、粘土をこねて自分たちで一から作りました。(途中から粘土がうまいローバーが準備に加わり、如実に食品サンプルのクオリティが上がりました笑)
② 止まらず安定して動作し続けるようにする
これが一番大変でした。
ものづくりをしたことがある人なら分かっていただけると思うのですが「家では動いていたのに別の場所だと動かない」「長時間動かすと何故か調子が悪くなる」みたいなことは往々にして発生します。
実際、1ヶ月前のリハーサルでは途中で何度か食品サンプルを認識しなくなり、何度もシステムを再起動しました。
エラーの確率を0%にすることは出来ないですが、今回は展示が1日限り。貴重な展示時間がエラーのせいで短くなってしまうのは避けなければなりません。
9月23日の本番までテストを重ねて、色んなケースを想定して改良を重ねました。
食材が認識できない場合のバックアップ
展示中に鍋に設置しているセンサーが壊れてしまったりして、鍋に入った食材を認識できなくなるかもしれません。
そこでセンサーが認識できなくても、スタッフが鍋に入った食材を手動で登録できるようにしました。スタッフ側に配置した無線キーボードのキーを押すことで登録できるようなっています。
展示当日、実際に食材が認識しずらい状況が発生して、このバックアップは大いに活躍してくれました。
万が一の時のリセットボタン
色んなケースを想定しても、やはりエラーは起きてしまうものです。
エラーが発生した時に、スムーズに再起動できるように専用のリセットボタンをつけました。
4. 感想
当日までに動くものが作れて良かったというのが第一の感想です。
初めは実現可能性など考えず「こんなことできたらいいよねー」と話していたアイデアの一つだったわけです。
作り始めてみると課題もたくさん出てきましたが、リハーサルで「こうしたら分かりやすくなる」とアドバイスをもらったり、「粘土なら得意!」と言うスカウトに手伝ってもらったり、色んな人に協力してもらいながら作り上げることが出来ました。
また「ものづくり」に興味がある者としては、安定して動作するように「そなえよつねに」の精神で展示装置の改良を加えていった過程は学びが多く、良い経験になりました。
今後もローバリングで「ものづくり」出来たらいいなー
最後まで読んで頂きありがとうございました!
2025.12.5
京都42団ローバー隊
Masaya
あと書き
もうちょっと技術的なことを書いたテックブログを別途、執筆予定です。
ご興味があればそちらもよろしくお願いします🤲